第2回研修を行いました!!

大分報告が遅れましたが、1月24日に第2回のMOC研修を行いました。

講師には横浜法律事務所の塚本聡さんを迎え、大勢の参加者に見舞われました。

テーマは「保全仮処分~占有移転禁止仮処分」とういことで、あまり最近では少なくなってきている案件ではありますが、みなさん真剣に講義に聴き入っていたと思います。

それでは、講師の塚本聡さんより反省もふまえながらの感想をいただきましたので、どうぞご覧ください

占有移転禁止仮処分

「難しかった」との感想が多かった今回の研修会。少し反省しています。  冒頭に「占有移転禁止仮処分の手続をやったことのある人」を聞いてみました。なんと21名中2名、「仮処分・・・保全をやったことのある人」がパラパラっと。保全事件の減少傾向が反映されているのかもしれません。  「それじゃ保全の意味も話さなきゃ」と欲張ったのがいけなかったような気もします。また、占有ってなに?専有との違い・・・所有!・・・保持・・・理屈ぽくなったのも難しくした要因の一つかとも思います。 でも、少しずつ聞いたり、使ったりしていくと何となく理解してこれるものですので、難しかった方、復習のつもりでちょっと我慢してレジメ・資料をもう一度見て下さいね。

今回の研修会で強調したかったのは、準備段階での物件の特定。これは現実の仮処分執行の現場で執行不能など困らないように。それと、執行期間。これは仮処分決定がただの紙切れになってしまわないように、・・・・ちなみにこの執行期間は?執行の着手時は?・・考えてみましょう。  占有の認定。これは実際に執行官がどこ見て、どう判断するのか。  判断するものがない場合の立会現場で対応はどうするのか。・・・ここは準備段階から必要ですが・・・  この辺りを参加者のみなさんと私の現場での執行官とのやり取りの経験から一緒に考えてみました。

経験談?そうなんです。ここ辺りは文書に出来ないものがありまして・・  占有の認定を判断するものが何もなかったようなとき、ある聞いたある話。  債務者が反社会的勢力で占有補助者がいて、その時の警察の援助でその刑事が・・  執行現場に望んだら、年老いた寝たきりのお婆ちゃんがいて・・  差押えに行った際、債権差押の資料を目にしたりしちゃったした・・  っとだんだん脱線してしまいましたね。  おまけでではありませんが、防衛施設局への強制執行の際の執行官の姿、オウム真理教への破産手続開始前の保全処分の執行の裁判所の対応、私が初めて立ち会った明け渡しの執行での気持ち。などなど  もちろん、現場に望む時の私たちの心構えや執行官の社会的役割も外してはならないので話させてもらいましたね。  保全事件としての占有移転禁止仮処分の流れを理解して頂けたかは多少不安の残るものとなりましたが、当初の目的の一つであった私たちが現場で立会を行うこともある仮処分執行の現場では、どのようなことが行われているのかをつかんでもらうことは出来たかなと思っています。

次回、第3回研修会は、この研修会を受けての明渡の強制執行です。この研修会を受けることで、今回の占有移転禁止仮処分執行の意味がより深く理解できると思います。  是非とも、ご参加下さい!!!