研修会報告
「建物明渡執行」研修行いました
3月21日、開港記念会館にて「建物明渡」をテーマに研修を行いました。
前回の研修の「占有移転禁止仮処分」から引き続き、現場立会を要する仕事になります。
事務所の体制によっては事務職員が立ち会わない事務所もあると思いますが、申立に際しての準備や手続の流れなど事務職員として知っておくべき知識があると思います。
今回の研修では申立の準備から催告~断行までの流れを中心に話をしました。
そして、その中で債務者、債権者、執行官と三者の視点から話を進めました。
債務者にとっては今まさに使用している場所を明け渡さなければならないので大きな抵抗が予想されるケースもあります。
私たちは債権者の代理人の事務職員として、我が身はもちろん、債権者についても危機管理をしなければならない場合もあり注意が必要です。
実際に断行の現場では債務者が急にごね出したり、泣き落としをしたりというケースも経験しました。
そのような経験談も混ぜながら、また参加者の方々の経験談もプラスしてMOCらしい研修ができたのではないかと思っています。
過去に現場立会でのスキルや事務職員としての注意点などを中心としたこのような「建物明渡」をテーマとする研修はあまりなかったように思います。
なかなか「教科書」に書いていないこのような研修を今後定期的に行い、知識として蓄積しておくことも必要だと感じました。
・・・なにより先輩達の苦労話や経験談からは得るものが大きいし、「なるほど!!」と手を打つ話も多いのです。
ためになるMOC研修、次回以降もお待ちしております。