法全連 第55回全国交流会in神奈川 開催報告(激闘編)

12時30分の受付開始とともに参加者が続々と集まり、会場の席はあっという間に埋まっていきました。三人掛けの長机がきれいに満席となるほどの盛況ぶりで、開会間際に来られた方の空席を探して案内するのにひと苦労するほどでした。

前日17時の時点で96名の参加申込みがあり、これに加えてリモート参加が46名いらっしゃったため、合計で140名近くの方にご参加いただいたことになります。

最後まで調整に手こずっていたマイクの設定も無事に整い、13時、いよいよ「交流会」という名の闘いの場のゴングが鳴りました。

実行委員司会の挨拶に始まり、法全連役員や実行委員長、弁護士会副会長をはじめとする来賓の先生方のご挨拶、そして日弁連会長からの祝電が読み上げられ、一連のセレモニーが滞りなく進行しました。

続いて、法全連役員による基調報告と、実行委員による特別報告が行われ、短い休憩を挟んでメインイベントであるパネルディスカッションが始まりました。

テーマは「弁護士業務のIT対応~現場での工夫と将来への展望~」。民事裁判のIT化を中心に、事務所のIT化全般について、パネラーの皆さまから大変興味深いお話を伺いました。

前半では、各パネラーの自己紹介を通じて、事務所ごとのIT化の進度や事務職としての関わり方が紹介され、事務所間の違いが浮き彫りになり、自身の業務と比較しながら興味深く聴くことができました。

後半では、民事裁判IT化の中心的存在である平岡敦先生より、裁判手続の現状と今後の流れについて解説いただきました。

特に「今後の流れ」の部分では、会場から大きなどよめきが起こりました。具体的には、先行mintsに慣れたころに改修版mintsが始まり、これに慣れたころにはTreeesが導入されるというお話、さらに、途中で新システムが始まっても、申立て時に使用したシステムを事件終了まで使い続けなければならないという点です。申立ての時期や事案の長期化によっては、A事件は先行mints、B事件は改修版mints、C事件はTreees、というように3つのシステムを並行して扱う可能性すらあるとのことです。これに加えて、従来通り紙ベースの申立てをしていると、最大4つのやり方を駆使する必要があり、来場者一同、大きな衝撃を受けていました。

こうした内容の濃いパネルディスカッションは約80分にわたって展開され、その後は分散会の準備に入りました。

しゃべり場編へ続く――。