法全連 第55回全国交流会in神奈川 開催報告(しゃべり場編)
分散会では参加者の移動や会場の分割が必要となるため、ここでも実行委員が大いに活躍し、スムーズに準備が整いました。
15時25分、パネルディスカッションの興奮冷めやらぬ中、6つの会議室に分かれて分散会がスタートしました。

分散会は、現地参加者20名弱を1グループとし、座談会方式で忌憚のない意見交換を行うものです。とはいえ、テーマを決めずに話し合うと議論が散漫になってしまうため、各分散会で多少の違いはあるものの、今回は「IT化」を共通テーマとして話し合いました。

私が参加した分散会では、まず自己紹介とパネルディスカッションの感想を順番に述べるところから始まりました。その後、出された感想をもとに座長がいくつかの具体的なテーマを抽出し、意見交換が行われました。
皆さんの感想として特に印象的だったのは、民事裁判のIT化に対して「不安しかない」という声が多く聞かれたことです。また、「ITが苦手な弁護士にどうやって対応してもらうか」といった話題もあり、こうした点が不安をさらに大きくしていることを実感しました。
そのほか、AIの活用についても話題に上がりましたが、特に事務所内の情報共有(スケジュール管理や利益相反の確認など)をどのように行っているかという点に関心が集まりました。他の事務所の具体的な取り組みを知ることができ、大変有意義な時間となりました。
分散会もパネルディスカッションと同様、80分間にわたって行われましたが、活発な意見交換により、時間はあっという間に過ぎました。

その後、参加者は再び交流会会場に集まり、法全連代表による本日の総括と新旧役員の紹介が行われました。続いて実行委員による閉会の挨拶があり、第55回全国交流会は盛会のうちに幕を閉じました。

実行委員は、閉会の余韻に浸る間もなく、手分けして懇親会の準備を開始しました。会場の原状回復や懇親会場への誘導など事前に決められた役割を淡々とこなし、懇親会場へ向かいました。
旅情編へ続く――。
